思考力(前編):なぜ思考力は大切か
進学塾メイツの会田です。
今回はブログを前後半の2回に分けて、思考力について考察したいと思います。
最初のテーマは なぜ思考力は大切か です。
「思考力はすぐ身につくものでもないし、まずは暗記優先で」
これは学習の場面でよく言われることで、ある意味では真理です。
しかし私はそれでも、小中学生の頃から思考力を鍛えるべきだと考えています。
なぜでしょうか。その理由をお伝えします。
思考力と学力
塾では様々なタイプの生徒に出会いますが、
成績が低迷している子には共通して以下のような特徴があります。
・基本が身についていない。
・復習をしない。
・テスト前しか勉強せず、テスト後に忘れる。
・勉強のやり方が分かっていない。
これらはメイツに通い始めた生徒さんに多い印象です。
メイツで勉強法から基本重視で学び、勉強法が分かるとその後の勉強時間の効率が飛躍的にアップしています。
そしてメイツで基本を身につけると、次に新たな悩みが出てきます。
・基本問題はできるが応用問題が解けない。
・平均点は取れるようになったが80点はなかなか取れない。
・成績が乱高下して安定しない。
勉強法と学習習慣に加えて、定期テストで80点以上の点数を安定して取るにはさらなる壁があります。それは「思考力」という壁です。
現在の中学校の定期テストでは「知識・技能」と「思考・判断・表現」の問題に分かれています。
自分で考える力が弱い生徒は応用力が無いために、後者で太刀打ちできなくなります。
応用問題でも得点できるような高い学力には、思考力が必要不可欠なのです。
ICTの進化と思考力
ICT(情報通信技術)はインターネットなどを使って、「人と人」「人とモノ」をつなげる技術です。今はスマホが1台あれば、現金を持たずに店頭でモノが買えます。
メイツではiPadを使って、ネイティブ先生と1対1の英会話授業を行っています。
英会話学習のやり方ひとつとっても20年前とは様変わりしているのです。
そしてこれから20年後には、もっと大きな変化が起こっているかもしれません。
ひとつ確実に言えることは、私たちの仕事(職業)が大きく変わるということです。
仕事の中でも、決まった手順で同じことを繰り返す性質のものは、
機械が得意とする領域のため自動化されていくでしょう。
総務省の平成30年情報通信白書にも、人は「人間が担うべきより質の高い仕事」をする必要があると書かれています。
人間にしかできないこと、そうそれが「自分で考える」ことなのです。
今ある職業が将来はなくなっているかもしれないとは驚きですが、
オックスフォード大学の研究では今後20年間で約半数の仕事が消える可能性があるとまで言及しています。
ICTが進化するほど、人間は自分たちが強味とする思考力を鍛えなければならないのです。
次回は思考力(後編)として、思考力はどのようにすれば上がるのか、その方法について考察したいと思います。
進学塾メイツ
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