【大学入試過去問研究】早稲田大学文化構想学部【国語】

2013年10月07日 お知らせ

大学入試過去問研究 国語 早稲田大学‐文化構想学部編

大学入試が近づいてきているので、過去問の研究を行います。
それから分かったことをまとめ、傾向と対策を書きました。また、対策に利用できる参考書も挙げておきましたのでご覧ください。
みなさんの勉強の指針になればと思います。

文化構想学部の問題は、毎年大問3つの構成になっています。
① 現代文(2500字程度)+現代文(2500字程度)
② 現代文(2000字程度)
③ 現代文+古文+漢文 =計2500字程度
これらからわかることは、とにかく文章量が多いということです。読むスピードを速くしないと、最後までやりきることもできないでしょう。

傾向

① は哲学系の、堅く難解な文章なので、手ごわいです。かなり時間がかかってしまうでしょう。そして、二つ目の現代文はやや古めの文章です。早稲田大学はどの学部でも、新しい文章と古い文章を同時に出して比較させたりするのがお好きなようです。
② はやや平易です。社会学系の文章で、①と比べれば具体的なことをテーマとしているので、解くのには楽かと思います。
③ は現古漢全てを出していますが、現代文をヒントに古文・漢文を解くような融合問題ではないです。それぞれの独立問題です

それぞれの対策

① 語彙数を増やすべし。思想系や哲学系の単語を見慣れておくことが、おそらく一番即効性のある対策でしょう。あとは堅い文章の読み慣れを行い、読むスピードを上げましょう。早稲田大学の他の学部の問題を解いたり、早大プレの問題を解いたりするのがいいと思います。
同時に、近代文語文(やや古めの文章)が出題されるので、古い文章に慣れる必要もあります。たとえば森鴎外や夏目漱石などの文章を読んでおくなどすれば、少しは違うはずです。近代文語文はなかなか読む機会を持てないので、自分で見つけて主体的に読み込んでいくしかありません。
② 対策は特になし。読みやすさがあるので、早稲田大学を受験する方々にとっては問題ないでしょう。本番では先に解いてしまうのが良策です。
③ 現代文は①と②の中間くらいの難易度でしょうか。これも特に対策といった対策はないです。現代文・古文・漢文のそれぞれの能力を伸ばしてください。この現代文も近代文語文の場合が多いので、やはり古い文章に読み慣れてください。
古文は、①と同じく単語数を増やしましょう。あと早稲田は必ず和歌の出題があるので、必死に勉強しておく必要があります。覚えなきゃいけないことは絶対覚えましょう。また、出展は江戸時代のものが多いです。
漢文に関してだと、多義語が好きなようです。文脈に沿った意味が分かるかどうかを見たいのでしょう。あとは漢文の文の構成も好んで問います。句形というよりは構成です。音読で漢文を体に入れておきましょう。

対策用参考書

① 単語用に…

『現代文単語』


言葉のニュアンスなどが図として説明されていて、その言葉が持つ単純な意味を超えて深い部分まで理解できるので、非常に良いと思います。テーマ解説をしっかり読み込むと力がつくでしょう。
『現代文・小論文対応読解キーワード』
ベストセラーとなった『頭がいい人、悪い人の話し方』の筆者である樋口裕一氏による単語集。受験において最重要である「ポストモダン」に関しての知識は、これが一番良いでしょう。読解において文章を正しく読むのはもちろん大切ですが、早稲田レベルであれば、重要なのは課題の文章の外にあります。暗黙の前提とされてしまっている知識を、身につけましょう。思想的説明がプラス面とマイナス面に分けて説明されているため、本番でも話の焦点が分かりやすくなるでしょう。

近代文語文用に…

『近代文語文演習』


近代文語文の演習を行える(多分)唯一の参考書です。近代というのは日本のターニングポイントだったわけですが、この問題集は、その時日本が直面した様々な問題を一通り学ぶことが出来、その背景部分までよく考えられるようになっています。小手先の受験テクニックではない、確かな力を得られるでしょう。相変わらずの一色刷りでとっつきにくいのですが(笑)、間違いなく良い参考書です。
② ②は特になし。
③ 『Formula600』
こちらは以前ブログで紹介済みです。600単語覚えていれば、早稲田といえど怖くないでしょう。

『和歌の修辞法―特講マドンナ古文』


和歌のみに特化している参考書です。このくらいしか和歌に特化している参考書はないので、あとは問題の中に出てくるものをしっかりと理解しましょう。

『漢文法基礎』


こちらも以前紹介済み。漢文の構造や、大半の受験生はわかっていないと思われる助詞の使い方まで、すべてに渡って細かく説明してくれています。全部読まなくても、早稲田受験者ならば、これを傍らにおいて漢文の勉強をするのがいいのではないでしょうか。

総括

まとめてしまえば、早稲田大学文化構想学部の場合、とにかく文章量が多いということ。それから、抽象度が高い哲学系の文章・近代文語文がよく出ること。そして、部分の解釈はもちろん、「全体を通して何を言っているのか」が分からないと解けない問題を出題してくる(現古漢全て)ので、テクニックではどうにかなるものでもありません。

すべきこと

じゃあどうしたらよいのか。即効性のある順に紹介します。
まずは、現古漢全てにおいて語彙数を増やす。これは受験生として当たり前のことですし、問題なくこなせると思います。暗記はただの根性勝負なので、語彙数の少ない方はただの怠け者です。「語彙数の多さ=頭のよさ」はデータで証明が取れているので、とにかく語彙数を増やしてください。
次に、古い文章(江戸~明治)に読み慣れる。これは上でも散々繰り返し申し上げているので、割愛します。近代文語文に特化した問題集でもやるのがいいと思います。
最後に、抽象度の高い文章の要約・ノートを作る。非常に大変ですし難しいのですが、一番力をつけるのに正しいやり方かなと思っています。文章を読んだときに話の流れが頭の中に図として浮かぶのが最高です。『ちくま評論選』は文章を図式化したものが付録してありますのでお勧めします。要約・ノート作りをして文章を読むことで、全体をみる視点を得られるでしょう。

注意点として、完璧主義にならないようにしましょう。僕らは満点を取りたいのではなく、合格点を取りたいのです。だから分からない問題には固執せず、効率よく点数を取っていきましょう。第二問と第三問でしっかり確実に得点することが、早稲田文化構想の国語攻略のカギになると思います。

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進学塾メイツ

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